バイエルンで活躍するムシアラ photo/Getty Images
過度な筋力強化には否定的
近年はトレーニング理論も進化しており、短期間でフィジカルモンスターへと変化する者が出てくる。
バイエルンではドイツ代表MFレオン・ゴレツカもフィジカルモンスター化した選手だ。
今夏に退団したが、バイエルンではFWロベルト・レヴァンドフスキも屈強な肉体を持っていたストライカーだった。あのような肉体を身につけるべきかどうか、サッカー選手の間でも議論は分かれるだろう。
パワーも現代サッカーに欠かせない要素の1つと言えるが、今バイエルンでブレイク中の19歳MFジャマール・ムシアラは体を大きくしすぎるトレーニング法は取り入れるつもりがないと語る。
「僕は上半身を多量に強化する必要はないと考えている。それで遅くなるかもしれないし、僕はスピードや俊敏性をキープしたいんだ」(『ブンデスリーガ公式』より)。
筋肉をつけすぎると重くなってスピードが落ちるとの意見もあり、現時点でのムシアラはパワーよりスピードを重要視しているようだ。180cmのムシアラは細身なタイプではあるが、そちらの方が自身の持ち味を活かしやすいということか。
最近は筋骨隆々なプレイヤーも珍しくなくなっているが、上半身の肉体強化はどの程度必要なのか。完璧な正解はなく、選手の間でも取り組み方には変化があるようだ。