まだ選手登録が完了していないクンデ photo/Getty Images
無闇な資金捻出はこれ以上できなくなった
深刻な財政難に陥っていながら、ビッグネームと次々に契約を交わした今夏のバルセロナ。それでも新戦力獲得の噂はまだ止んでおらず、そんな状況を見かねたラ・リーガは、バルサに待ったをかけたようだ。
FWロベルト・レヴァンドフスキやFWハフィーニャなどといったタレントたちをチームに加えるも、放映権や子会社の株式を一部売却するなどして、なんとか資金を捻出したバルサ。しかし、セビージャから獲得したDFジュール・クンデはいまだ選手登録が完了しておらず、DFマルコス・アロンソやMFベルナウド・シウバといった新たな選手への関心も報じられており、さらなる収入増加や経費削減が求められている。
スペイン『AS』によれば、これまでのような収入の増やし方ではフェアプレイを高めるのに不十分だと判断したラ・リーガが、これ以上の資産売却を認めないとバルサに通告した模様。クンデの選手登録や、すでに交渉が進んでいるアロンソとの契約を完了させるためには、選手の放出や年俸を引き下げるといった手段しか残されていないという。
最近では、FWメンフィス・デパイのユヴェントス行きなどが少しずつ現実味を増しており、MFセルヒオ・ブスケッツやDFジェラール・ピケといったクラブの功労者たちと減俸交渉も行っている様子のバルセロナ。しかし、早くから移籍が噂されていたMFフレンキー・デ・ヨングや、シャビ・エルナンデス監督が戦力外を通告したと言われているDFサミュエル・ウンティティやFWマルティン・ブライスバイトなどといった選手たちは、いまだ売却することができていない。
まだ契約成立に至っていないアロンソはともかく、すでにチームに加わっているクンデの選手登録は、本人のためにもなんとか完了させないといけないだろう。移籍市場閉幕まではすでに2週間を切っているが、放出や減俸を進めることはできるのか。