今夏は移籍となるか photo/Getty Images
レアルでは真価を発揮することができていない
FWカリム・ベンゼマを除いて、レアル・マドリードにおける現状唯一のストライカーとなっているFWマリアーノ・ディアス。高年俸を継続して受け取るために、契約満了までの残り1年をレアルで過ごすという報道もあった中、移籍に前向きという見方もあるようだ。
昨季からレアルの課題となっていたベンゼマのバックアッパー問題だが、FWルカ・ヨビッチはフィオレンティーナへと活躍の場を移し、一時ローンバックしていたFWボルハ・マジョラルはヘタフェへと完全移籍。ベンゼマとマリアーノ以外のストライカーがいなくなったとあり、カルロ・アンチェロッティ監督はプレシーズンからFWエデン・アザールの偽9番起用を試みている。
その一方、マリアーノは長らく構想外と言われており、実際、今季に入ってからのプレイタイムは、バルセロナとのプレシーズンマッチにおける約20分のみ。オリンピック・リヨンからレアルに復帰した2018年夏以降の4シーズンで、リーグ戦の出場時間は計1347分に留まっており、伸び盛りの時期にほとんど試合経験を積むことができていない。
スペイン『AS』によれば、これまでのシーズンとは違い、マリアーノは今夏の移籍に前向きだという。プレシーズンで目立った活躍ができなかったことや、アンチェロッティ監督から今季もあまり出場機会を与えられないであろうことを踏まえ、自分の力を発揮できる新天地へ移る時が来たと考えているようだ。
なお、彼は海外よりもスペインでのプレイを優先している模様。今夏はセルタ・デ・ビーゴ、ヘタフェ、セビージャ、ラージョ・バジェカーノ、エスパニョールといったクラブが彼に興味を示したようだが、どのクラブも獲得に動くには至っていないようだ。
すでにマリアーノは29歳となったこともあり、このままレアルに残留すれば、約5年間まともにプレイできないまま30代に突入することになる。契約がある以上、それを全うして給与をもらうことは何も悪くないが、長い目で見ればせめて今夏中に移籍した方が本人も得をするのではないか(データは『FBREF』より)。