今季初ゴールの原大智 photo/Getty images
初ゴールの次は先発定着だ
昨季はベルギーのシント・トロイデンでプレイし、林大地と共にストライカーとしてチームに貢献した原大智。レンタルでの加入のため現在はスペイン2部の保有元であるアラベスに戻っている。
そんな原だが、ここまで先発はなく苦しい状況だ。それでもスペイン2部第3節ウニオン・デポルティーバ・イビサ戦で今季初出場を飾ると、第5節ルーゴ戦では60分から起用され、貴重な同点弾を挙げた。その後アラベスは逆転に成功し、今季3勝目を挙げている。
移籍後初ゴール、さらには逆転の口火を切る同点弾とチームから信頼を得るための得点であったことは間違いない。初先発はまだだが、ルーゴ戦では30分の起用とプレイタイムは増えている。
移籍後リーグ戦ではまだ40分しか起用されていない原だが、すでに空中戦勝数4回はチーム4番目の好成績だ。どこのリーグでも191cmの長身は武器であり、重宝される。アラベスには原以外にも6人のFWがいるが、原が最も高く、他の選手と差を付けられるポイントだ。
11月に開催されるワールドカップ・カタール大会での招集は現状可能性としてはほぼゼロに近いが、その後であれば十分に彼がサムライブルー入りすることは考えられる。191cmの高さ以外にも足元の器用さと他の武器を持っており、ベルギーで8ゴール2アシストを記録した男の実力は伊達じゃない。
23歳とこれからが楽しみな原。