正確なシュートで2点目を挙げたフェデリコ・バルベルデ photo/Getty images
どこまで素晴らしい選手となるのか
22-23シーズンのラ・リーガ第9節レアル・マドリード対バルセロナのエル・クラシコはホーム、レアルの勝利で幕を閉じた。3-1でレアルが勝ち点3を獲得しており、単独で首位に躍り出た。
そんな重要な一戦で主役となったのが、フェデリコ・バルベルデだ。中盤ではなく右ウイングで先発し、貴重な2点目を挙げた。枠内シュート1本で1ゴールと決定力が高く、リーグ戦では今季これで4ゴール目となる。カルロ・アンチェロッティ監督はバルベルデが今季10ゴール挙げることを予想しており、予想的中まであと6ゴールだ。
本職は中盤の選手だが、右ウイングが板についてきた。守備に回る時間が長くなると予想されるゲームでは右WGで起用されることがあり、それが成功を収めている。テクニックのあるドリブラーではないが、スライドの長い推進力のあるドリブルでボールを運ぶことができ、ポジションを前目にすることでより高い位置でボールに触ることができる。今季は得点増加にもつながっており、右WG起用は大正解だった。
西『MARCA』はバルベルデが見せたバルセロナ戦での功績を紹介しており、その中にあったのが、右SBのダニエル・カルバハルとの連携だ。カルバハルが一つポジションを上げてプレイすればバルベルデが右SBとして守備に参加する。アドリブ力の高い選手で、これで24歳というのだから恐ろしい。
「フェデリコ・バルベルデは今、世界で3本の指に入る」
試合後トニ・クロースは自身のSNSを更新しゴールを挙げたバルベルデを称えている。世界のトップ3と呼んで高く評価しており、バルセロナ戦でのパフォーマンスに感銘を受けたのだろう。
1ゴール、キーパス1本、ロングボール成功数7回、空中戦勝率100%、2回のタックル成功とエル・クラシコでは素晴らしいスタッツを残したバルベルデ。今季は得点も決めるようになっており、彼の成長を止めることはできない(データは『SofaScore』より)。