ナポリで活躍するロボツカ photo/Getty Images
スパレッティのサッカーに欠かせない
現在セリエAで首位に立っているナポリでは新戦力のFWクヴィチャ・クワラツヘリア、ジャコモ・ラスパドーリといった前線の選手にスポットが当たっており、その攻撃力はセリエA屈指のレベルにある。
攻撃が最大のストロングポイントなのは間違いないが、それを後方からコントロールする者の存在も忘れてはならない。
アンカーの位置に入るロボツカは170cmと小柄なプレイメイカーで、まさに縁の下の力持ちといった気の利くプレイを見せている。足下の技術が高く、最終ラインと前線を巧みに繋いでくれる貴重な存在だ。
ここまでロボツカはリーグ戦で555本のパスを出しているが、これはセリエAのMF部門では最も多い。しかもパス成功率もリーグ1位の94.2%を記録しており、ロボツカの正確な繋ぎは今のナポリに欠かせない。
ロボツカは2020年の冬にセルタから加わった選手だが、獲得当初はそこまで出番が多くなかった。以前は中盤をディエゴ・デンメ、ファビアン・ルイスで組むことが多く、ロボツカがベンチスタートになるゲームも多かったのだ。
しかしファビアン・ルイスは今夏にナポリを退団し、デンメは怪我で出遅れた。そのチャンスをロボツカはきっちりと活かしており、今ではセリエAを代表する守備的MFの1人だ。ナポリが契約延長を望むのは当然のことで、今後もロボツカは中盤の軸となっていくだろう(データは『WhoScored』より)。