オシムヘンは怪我で離脱した期間もありながら、得点ランキング首位につけている photo/Getty Images
2023年のスタートダッシュには失敗してしまった
5日に行われたセリエA第16節インテル戦を1-0で落としたナポリ。リーグ戦無敗で首位につけていた彼らにとってはこれが今季初黒星となってしまったが、ここまでに継続していた記録がすごかった。
今回の試合のナポリは、インテルの堅守とFWロメル・ルカク、FWエディン・ジェコのツインタワーをターゲットにした攻撃に苦しめられた。56分にはジェコにヘディングからゴールを奪われ、その後同点に追いつくことはできなかった。
今季のナポリは、11月に行われたチャンピオンズリーグのアウェイ・リヴァプール戦で唯一の敗戦を味わっていたが、リーグ戦ではワールドカップ開催期間前までの15試合で13勝2分0敗という成績を残していた。セリエAの試合で敗れたのは、昨季終盤に行われた4月のエンポリ戦以来であり、得点を奪えなかったのもスコアレスドローで終えた8月のフィオレンティーナ戦以来2度目だ。
チームとしてはもちろんのこと、今季のナポリは個々人の活躍も素晴らしく、FWヴィクター・オシムヘンはリーグトップの9ゴールをマークしている。また、ビッグサプライズとなった新加入のFWクヴィチャ・クワラツヘリアもすでにリーグ戦6ゴールをゲット。それに加え、クワラツヘリア、MFピオトル・ジエリンスキ、DFマリオ・ルイの3選手はアシスト数が5を数えており、これはリーグ3位タイの成績だ。ディフェンス面でも、新加入DFキム・ミンジェが期待以上のパフォーマンスを見せており、DFカリドゥ・クリバリの抜けた穴をしっかりと埋めている。
今回の敗戦を引きずってしまえば、ずるずると順位を下げていくことになってしまうかもしれないが、2位ミランとの勝ち点差はまだ5開いている。1989-90シーズン以来のリーグ優勝を達成するためにも、ここで一度気合いを入れ直したいところ。9日のサンプドリア戦を終えれば、次はユヴェントスとのビッグマッチが控えているが、インテル戦の二の舞を避けることはできるのか。