ウーデゴーはプレミアリーグでもトップクラスの司令塔に photo/Getty Images
レアルサポーターからは後悔の声
レアル・マドリードからレンタル移籍したオランダのヘーレンフェーンで思うような結果を残せていなかった時のMFマルティン・ウーデゴーを、レアルのサポーターはどう見ていただろうか。10代の頃より神童と評価されていた選手だが、過大評価と見切りをつけてしまった人もいるのではないか。
その後レンタル移籍した同じオランダのフィテッセではまずまずの数字を残したが、それでもレアルでポジションを確保できるレベルにはなかった。ウーデゴーがレアルでスターになると予想する人は少なくなっていった印象だ。
しかし、才能は本物だった。レアル・ソシエダへのレンタル移籍を経て、現在ウーデゴーは完全移籍したアーセナルでプレミアリーグを代表する司令塔へと成長を遂げている。チャンスメイク能力はもちろん、今季は得点力もアップ。アーセナルをプレミア制覇へ導くべくピッチの中央で輝きを放ち続けている。
今となってはレアルに後悔があるかもしれない。スペイン『Tribuna』はレアル側にウーデゴー買い戻しの条項は付いていないと伝えており、これにレアルサポーターからはもったいないとの声が出ている。
「ウーデゴーに買い戻し条項を盛り込むべきだった」
「彼よりもイスコやアセンシオを売却すべきだったが、レアルはウーデゴーを売却した」
「ウェストハム戦でのパフォーマンスはワールドクラスだった。しかも彼はまだ若い」
ベテランとなっているルカ・モドリッチ、トニ・クロースに代わるチャンスメイカーになる素質はあったはずで、もう少し辛抱しても良かったかもしれない。一部ではフロレンティーノ・ペレス会長にしては珍しいミスであり、同会長にとってはここ5年で最悪の選択との意見まで紹介されている。
今のウーデゴーなら白い巨人でも主役になれた可能性があり、一方できっちりと引き抜いたアーセナルの動きは見事だったと言えよう。