育成と結果の両方で成果を出すパルメイラス photo/Getty Images
欧州へ次々とタレントを送り出している
12月、レアル・マドリードが16歳の神童FWエンドリックと契約を結んだとのニュースは世界を駆け巡った。ブラジルの新怪物候補であるエンドリックは18歳となる2024年よりレアルへ合流する予定となっており、それまではアカデミー時代より過ごしてきたパルメイラスでプレイを続ける。
エンドリックの才能も凄いが、それを育てたパルメイラスの育成手腕も見逃せない。ここ最近はパルメイラスから続々と良いタレントが欧州へ渡っているのだ。
昨夏にはポルトガルの名門FCポルトにFWガブリエウ・ヴェロン(20)を売却。まだポルトガル国内リーグで大爆発とはなっていないが、ウイングのヴェロンも世代別ブラジル代表でプレイを続けてきたエリート選手だ。
2021年にはウルグアイ代表DFマティアス・ヴィニャをローマ、ブラジル人FWアルトゥール・カブラルをスイスのバーゼルへと売却。カブラルはスイス国内リーグでも得点を量産し、現在はイタリアのフィオレンティーナでプレイしている。ブラジル代表に入ってもおかしくないと言われることもある大型センターフォワードだ。
現在のパルメイラスにもアカデミー出身の19歳FWジョバンニ、そして何と言っても市場価値2500万ユーロの評価を受ける21歳のブラジル人MFダニーロがいる。アーセナル、レアル・マドリード、アトレティコ・マドリード、バルセロナ、モナコなど複数クラブが目をつけているとされる逸材で、パルメイラスは今後も移籍市場で注目を集めることになるだろう。
チームも昨年の国内リーグを制しており、今のパルメイラスは育成と結果の両方が上手く進んでいる。