広島の主力となった水本 photo/Getty Images
広島のリーグ優勝に貢献
また一人、北京オリンピック世代のプレイヤーが現役引退を発表した。昨季までSC相模原に在籍していた水本裕貴である。
三重高校から2004年にジェフユナイテッド市原に加入。イビチャ・オシム監督の指導の下、徐々に頭角を現すと2006年には加入3年目ながらJ1リーグ戦25試合に出場。オシム監督が率いる日本代表にも選出されると、2007年には31試合に出場し、翌年はガンバ大阪や京都サンガF.C.でプレイし、北京オリンピックに出場した。
2011年にサンフレッチェ広島へと移籍すると、翌年には森保一監督の下で千葉和彦、森脇良太と3バックを形成してJ1リーグ初優勝に貢献。自身もベストイレブンに選出されると、2013年、2015年にも優勝を経験し、J1で127試合連続フルタイム出場という新記録を更新している。
2019年からは松本山雅FCやFC町田ゼルビアを経て、昨季はJ3の相模原で22試合に出場した。空中戦の強さやビルドアップ技術の高さを武器に千葉や広島で黄金期を作ってきた水本だったが、昨季限りでついにスパイクを脱ぐ決断をしたようだ。