攻撃陣が結果を出しているモナコ photo/Getty Images
前線にライバルが多すぎる
数字だけを見るなら、昨夏のモナコの補強は当たりなのだろう。今季ここまでモナコがリーグ戦で奪った得点数は、パリ・サンジェルマンに次いで多い42ゴールだ。
称賛されているのはシュートの精度で、モナコのシュート総数は234本とそこまで多いわけではない。このうち42をゴールに結びつけていることになり、その割合は約18%だ。データサイト『Opta』によると、この決定率は5大リーグで最高の数字だという。
複雑なことがあるとするなら、やはり昨夏チームに加わった日本代表FW南野拓実だ。モナコは南野、スイス代表FWブリール・エンボロら攻撃陣を補強しており、リヴァプールから獲得した南野も攻撃の主戦力候補だった。
しかし、42ゴールのうち南野が奪った得点は1点のみだ。15日にはアジャクシオを7-1のスコアで粉砕しているが、このゲームでも南野に出番はなかった。
エンボロの方はFWウィサム・ベン・イェデル(11ゴール)に次ぐ10ゴールを記録しており、明らかなヒット補強だ。この2人に続いて4ゴールをMFアレクサンドル・ゴロビン、2ゴールをFWクレピン・ディアッタ、17歳と若いFWエリーゼ・ベン・セギルが決めており、いずれも南野にとっては強烈なライバルだ。
チームの順位も4位まで上がってきた。フランス国内でパリに次ぐ攻撃集団となっているモナコで南野も得点量産といきたいところだが、チャンスは巡ってくるだろうか。2月にはヨーロッパリーグのプレイオフも控えているため、どこかでこの攻撃の波に乗りたい。