モドリッチ、ジェコ、ヴラホビッチら“バルカンの才能”の不思議...の画像はこちら >>

カタール大会でも強かったクロアチア photo/Getty Images

続々と優秀な選手が出てくる

2018年のFIFAワールドカップ・ロシア大会では準優勝、昨年のカタール大会では3位と、2大会続けてクロアチア代表の強さに驚かされた人も多いだろう。特にカタール大会ではベスト16で日本代表も敗れており、今のクロアチアは試合巧者との印象が強い。



この躍進に注目したのが英『Daily Mail』だ。それもクロアチアだけでなく、今回同メディアが目をつけたのはバルカン半島だ。当時はユーゴスラビア代表が存在し、1962年のワールドカップでベスト4、EUROでは1960、1968年大会で準優勝の成績を残した強豪国だった。

現在ユーゴスラビアは存在しないが、クロアチア、モンテネグロ、セルビア、ルーマニアなどバルカン半島のサッカーは伝統的に優秀な選手を輩出してきた地域でもある。それは現在も続いており、今回同メディアは『現代版ユーゴスラビア・ベストイレブン』と題した仮想の代表チームを作っている。

GK
ヤン・オブラク(スロベニア代表/アトレティコ・マドリード

DF
ニコラ・ミレンコビッチ(セルビア代表/フィオレンティーナ
ステファン・サビッチ(モンテネグロ代表/アトレティコ・マドリード)
ヨシュコ・グヴァルディオル(クロアチア代表/ライプツィヒ)

MF
マテオ・コバチッチ(クロアチア代表/チェルシー)
ルカ・モドリッチ(クロアチア代表/レアル・マドリード
ドゥシャン・タディッチ(セルビア代表/アヤックス)
イヴァン・ペリシッチ(クロアチア代表/トッテナム
セルゲイ・ミリンコビッチ・サビッチ(セルビア代表/ラツィオ)

FW
ドゥシャン・ヴラホビッチ(セルビア代表/ユヴェントス)
エディン・ジェコ(ボスニア・ヘルツェゴビナ代表/インテル)


チームとして機能するかは別として、これだけのタレントが揃っているのは魅力的だ。ミレンコビッチやジェコなど伝統的に背の高い選手が多い地域でもあり、サイズやパワーも強烈だ。

今このチームが成立していれば、ワールドカップのタイトルを本気で狙えたかもしれない。例えばクロアチアは人口約390万人の国だが、そこからモドリッチやペリシッチなどワールドクラスのタレントが続々と出てくる。そこには育成の上手さも関係しているはずで、現代にユーゴスラビア代表があれば世界トップのチームを作り上げることも出来ただろう。

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