アルテタは後半戦をどう乗り切るか photo/Getty Images
このタイミングで迎えるシティ戦
「アーセナルは疲れてきたのか?」
こう疑問を投げかけたのは、英『Daily Mail』だ。確かに2月に入ってからはエヴァートンに0-1で敗れ、続くブレントフォード戦も1-1のドロー決着と、アーセナルは勝ち点を取りこぼしている。
この状況で15日に2位マンチェスター・シティとの直接対決を迎えることになり、アーセナルのリードは僅か3ポイントだ(マンCの方が1試合消化が多い)。1カ月ほど前まで首位を快走していたはずが、一気にマンCのプレッシャーを感じる状況となってしまった。
気になるのは選手たちのコンディションだ。調子の良いチームには手を加えない方が良いとの考えもあり、指揮官ミケル・アルテタはほとんどローテーションしてこなかった。その疲労が今になって顔を覗かせてしまっているのかもしれない。
同メディアはDFベン・ホワイト、MFグラニト・ジャカ、トーマス・パルティ、FWガブリエウ・マルティネッリら主力の一部がクリスマス前と比較してパフォーマンスが落ちていると指摘しており、ここを乗り越えるためにはローテーションが必要とアルテタに説いている。
マンC戦でのローテーションは勇気がいるが、今冬には同じプレミアリーグからMFジョルジーニョ、レアンドロ・トロサールを補強している。両者ともプレミアの環境を知る実力者で、シーズン途中からの合流でも戦力とカウントしやすい。
特にトロサールは攻撃に別のオプションを提供してくれるはずで、マルティネッリの代役としては興味深い。同メディアはスタメンを固定すれば相手が戦い方を研究しやすくなるとも指摘し、思い切ってトロサールを2列目で先発起用する案を勧めている。
今の順位ならば来季はチャンピオンズリーグに出場することになり、来季は国内リーグとチャンピオンズリーグの両立が求められる。青年監督アルテタにとってはローテーションも1つのチャレンジとなりそうで、名将となるうえで避けては通れない課題と言えそうだ。