スウォンジー戦でレッドカードを提示された2013年のアザール photo/Getty Images
成功者となった
チェルシー時代のFWエデン・アザールは間違いなく世界最高の選手の一人だった。しかし、2019年にレアル・マドリードに移籍して以降、彼の輝きは失われ、在籍4シーズンでリーグ戦52試合の出場に留まっている。
一方、アザールに足蹴にされた人物が輝かしいキャリアを築いている。『Au Vodka』というウォッカの会社を営む26歳のチャーリー・モーガン氏だ。
2013年に行われたリーグカップ準決勝2ndレグ、スウォンジー・シティ対チェルシーの一戦を覚えている人はいるだろうか。アザールがボールボーイを蹴った試合と言えば、ピンとくる人も多いだろう。
ホームで戦った1stレグを0-2のビハインドで終えていたチェルシーは、アウェイの2ndレグでもなかなかゴールを奪うことができなかった。すると0-0のまま突入した試合終盤、ピッチ外に出たボールをボールボーイがなかなか離さず、早くプレイを再開したいアザールは少年に軽くキックをお見舞いしてしまう。主審はこの行為に対してレッドカードを提示し、一人少なくなったチェルシーは最後まで追いつくことができなかった。
英『The Sun』によると、当時17歳だったこのボールボーイが現在26歳のモーガン氏であり、今では価値4000万ポンド(約66億円)の会社を経営する億万長者になっているという。彼は英『The Sunday Times』が発表した2022年版の長者番付にも名を連ねているようだ。
モーガン氏の会社のウォッカは、ロナウジーニョ氏や元プロボクサーのフロイド・メイウェザー氏といった大物も支持しているようで、今後のさらなる成長が期待される。英『The Sun』はアザールの純資産が推定約8500万ポンド(約140億円)で、4000万ポンドの帝国を築くモーガン氏とアザールが再び争う日もそう遠くないはずだと指摘しているが、はたしてどのような未来が待っているのか。厳しいかもしれないが、復活したアザールがモーガン氏を突き放す展開にも期待したいところだ。