CL準々決勝1stレグではベンフィカを撃破したインテル photo/Getty Images
2009-10シーズン以来のCL制覇はあるか
国内リーグでは5位とやや苦戦傾向にあるインテルだが、チャンピオンズリーグでは準々決勝1stレグでベンフィカを2-0と撃破。しかもアウェイでの勝利となり、ベスト4進出へ大きく近づいた。
ベスト16ではFCポルトを2戦合計1-0で退けており、決勝トーナメントで無失点を継続しているのも心強い。ポルト、ベンフィカのポルトガル2クラブは優勝候補に挙げられるクラブではないかもしれないが、実力は高い。インテルの粘り強い戦いぶりは評価されるべきだろう。
頼りになるのは経験豊富なベテランだ。ベンフィカとの1stレグでも最終ラインにはフランチェスコ・アチェルビ(35)、マッテオ・ダルミアン(33)、中盤にはヘンリク・ムヒタリアン(34)、マルセロ・ブロゾビッチ(30)、そして最前線には37歳の大ベテランFWエディン・ジェコが構えており、彼らの経験値はポルトやベンフィカを上回る。
途中出場したDFダニーロ・ダンブロージオ(34)、ステファン・デ・フライ(31)といった選手も同様で、CLのようなビッグコンペティションではベテラン選手の経験値が重要になることも少なくない。
もちろんベテランだけでなく、DFアレッサンドロ・バストーニ、MFニコロ・バレッラ、FWラウタロ・マルティネスら主力の中堅組も全盛期の状態を迎えており、短期決戦でのインテルはなかなか厄介なチームに仕上がっている。
コッパ・イタリアも準決勝まで勝ち進んでおり、ユヴェントスとの1stレグでは退場者を出す荒れた展開ながら敵地で1-1のドローに持ち込んでいる。
相手を圧倒する破壊力は持ち合わせていないが、しぶとく戦えるチームだ。ジョゼ・モウリーニョが指揮した2009-10シーズン以来となるCL制覇も可能性はゼロではないはずで、イタリア勢復活の一歩を踏み出すのはインテルかもしれない。