6年前はコンテの下でプレミアを制したチェルシー photo/Getty Images
2015-16シーズンは10位まで順位を落とした
迷走に迷走を続けるチェルシーに2016-17シーズンの再現は起こるだろうか。
当時のことを覚えている人も多いだろう。
チェルシーはシーズン途中にモウリーニョを解任し、暫定監督としてフース・ヒディンクを招聘。ヒディンクはこうしたチームを立て直す術に長けており、モウリーニョの後任としては悪くない選択肢だったと言えよう。
その後、チェルシーは2016-17シーズンよりアントニオ・コンテの招聘を決め、そのコンテはいきなりチームをプレミア制覇へ導いた。シーズン途中よりコンテお得意の3バックシステムがフィットし、勝ち点93を稼ぎ出したのだ。
では、来季のチェルシーにこれと同じことが起きるだろうか。英『Football365』も可能性はあると取り上げており、選手層的には問題ない。MFエンソ・フェルナンデス、FWノニ・マドゥエケ、ミハイロ・ムドリクなど新戦力獲得には多額の資金を投じており、センターフォワード問題さえ解消できれば優勝を狙う戦力は整っている。あとはタレントで溢れ返っているチームを整備し、選手たちをコントロールできる指揮官を迎えられるかどうかだ。欧州カップ戦出場権を持たないのは、疲労面でもアドバンテージとなるだろう。
当時の2016-17シーズンを知るMFセスク・ファブレガスも、可能性はゼロではないと当時の記憶を交えて語っている。
「6年前、僕たちは10位に終わる悪いシーズンを過ごした。当時はモウリーニョが去り、ヒディンクがきた。覚えているよ。ヒディンクはロフタス・チークやタミー・エイブラハムら若手にも出番を与えたんだ。次のシーズンへの準備としてね。そして4月にコンテと契約し、新シーズンではグアルディオラのシティ、クロップのリヴァプール、モウリーニョのユナイテッドを抑えてプレミアを制した。不可能なことではないよ」(『sky Sport』より)。
最近はリヴァプールも徐々に調子を上げており、アーセナルは今季優勝を争うところまで力をつけた。ここにチェルシーも加われば、来季の優勝争いはさらに熱いものとなるに違いない。現在はマウリシオ・ポチェッティーノが新指揮官候補に浮上しているが、チェルシーいきなりの優勝劇は再び起こるか。