昨季はUECLを獲得したエイブラハム photo/Getty Images
3連続で別々の欧州カップ戦を制するのは珍しい
チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグ、そして新たに創設されたカンファレンス・リーグと、欧州カップ戦には3つのコンペティションがある。これら3タイトルを3年でコンプリートとなれば、話題性は抜群だろう。
そんな少し変わった角度から注目を集めているのがローマFWタミー・エイブラハムだ。
エイブラハムは2020-21シーズンにチェルシーでチャンピオンズリーグ制覇を経験している。もっとも、決勝トーナメントは未出場。決して主力だったわけではない。グループステージで5試合に出場し、1ゴール2アシストの成績に留まった。
全コンペティションを合わせてもプレイタイムは1534分と、エイブラハムにとっては悔しいシーズンだったかもしれない。CL決勝のマンチェスター・シティ戦もベンチには入っていない。
それでも、チェルシーの一員であったことに変わりはない。CLのタイトルを手に、エイブラハムは出場機会を求めて2021年夏にローマへ移籍。
そこではセンターフォワードのポジションをゲットし、昨季はチームの絶対的主力として4256分間もプレイ。ジョゼ・モウリーニョ率いるローマは新設のカンファレンスリーグで優勝を果たすことになり、エイブラハムも9ゴールを挙げて大いに貢献した。
そして今季はELだ。
仮にEL制覇となれば、エイブラハムは3シーズンでCL、UECL、ELと3つのカップをコンプリートすることになる。このキャリアはなかなか珍しいだろう。
ローマとしても昨季のUECLに続き、一段ステップを上がってELも制したい。残すゲームは2つだが、一気に頂点へ駆け上がれるか。