SB、ウイングもこなして総合力アップ “万能戦士”バルベルデ...の画像はこちら >>

レアルで成長したバルベルデ photo/Getty Images

運動量、得点力など全てがハイレベル

レアル・マドリードのようなスター集団でアピールしていくには、様々なポジションをこなすユーティリティ制も重要だ。

MFフェデリコ・バルベルデは、その理想型と言えるだろう。

本職は中盤だが、これまでにウイングやサイドバックなど多くのポジションをこなしてきた。

中盤は加入当初からトニ・クロースルカ・モドリッチ、カゼミロ(現マンチェスター・ユナイテッド)が柱となっており、若手だったバルベルデに割って入る隙はなかった。他のポジションへ回る以外に選択肢はなかっただろう。

バルベルデの場合は、それが非常に上手かった。ウイングでは縦への推進力に加え、得点力も向上。攻撃面でもトップレベルの選手へと成長した。

現在はロドリゴ・ゴエスが右のウイングで成長しているが、それに合わせてバルベルデはポジションを本来のインサイドハーフへと戻しつつある。クロース、モドリッチ、あるいは若いエドゥアルド・カマヴィンガと中盤を構成するゲームが増えており、もちろん中盤での存在感も抜群だ。

スペイン『as』は運動量豊富なバルベルデを「無限のガソリンタンク」と絶賛しており、今季のCLではチーム最多となる104.7kmの距離を走り、トップスピードもFWヴィニシウス・ジュニオールを抑えてチーム最速となる36.3km/hをマークしている。

縦への推進力、得点力はウイングで磨かれており、今はそれをインサイドハーフの位置から発揮できる。複数ポジションをこなしたことで総合力が上がっており、より完璧なMFへ近づいている印象だ。すっかり安心して見ていられる選手となり、ここまでの成長プランは理想的と言えよう。

編集部おすすめ