人種差別に抗議するヴィニシウスphoto/Getty Images
サッカーから人種差別一掃を
ラ・リーガ第36節、バレンシア対レアル・マドリードの試合が行われ、1−0でバレンシアが勝利した。この試合終了間際のアディショナルタイム7分にヴィニシウスがレッドカードを提示され退場した。
退場の直前、バレンシアの選手が時間稼ぎと捉えられるような行為を行ったことで両チームの衝突が起こる。その最中に、ヴィニシウスは試合中に人種差別的発言があったと主張。何を言われたかは定かではない。しかし、審判の判断はトラブルの最中にヴィニシウスが相手の顔面を殴ったとして、レッドカードを提示。ヴィニシウスは退場することとなった。
ヴィニシウスが退場するまでの間、バレンシアのホームスタジアムでは、ファンがヴィニシウスを侮辱するようなチャントを歌っていたという。
この一連の騒動を受け、ヴィニシウスはTwitter上にコメントを残した。
「ラ・リーガでは人種差別が日常的に起こっている。彼らはサッカーにおいてそれが正常だと思っている。連盟も同じであり、対戦相手もそれを奨励している」
「僕はとても悲しいよ。かつてロナウジーニョ、ロナウド、クリスティアーノ、メッシが輝いていたリーグは、今では人種差別で溢れている」
「人種差別をしていないスペイン人には申し訳ないが、今日ブラジルではスペインが人種差別主義者の国として知られている」
この一件に関して、レアルの監督、カルロ・アンチェロッティもTwitter上に人種差別に対し強く抗議するコメントを残している。
「今日は悲しい日だった。
ヴィニシウスはラ・リーガでのキャリアの中で、これまでも何度も人種差別の対象になってきた。ヴィニシウスがそれにより受けた悲しみは想像できない。サッカー界で人種差別が起こる原因を根底から見つめ直し、改善する必要がある。