ハラーはコートジボワール代表のエース候補 photo/Getty Images
前線を中心にタレントは充実している
以前はディディエ・ドログバやヤヤ・トゥレ、サロモン・カルーら多くのタレントを擁し、アフリカ勢の中でも注目チームの1つだったコートジボワール代表。
しかし今ではドログバやヤヤ・トゥレも現役を退き、代表は2018年のワールドカップ・ロシア大会、昨年のカタール大会と2大会続けてアフリカ予選敗退に終わっている。
タレント力は悪くない。今夏にはフランクフルトを退団したDFエヴァン・ヌディカがローマへ移籍することが決まったが、ヌディカはコートジボワール代表でプレイすることを選択している。アンダー世代の代表ではフランスを選択していたが、A代表はコートジボワールで戦う考えだという。
センターバックではフランスのスタッド・ランスで伊東純也ともチームメイトのエマニュエル・アグバドゥ(26)、怪我がちではあるが、マルセイユのエリック・バイリー(29)もいる。
中盤にはバルセロナでプレイするフランク・ケシエ、PSVからのステップアップが期待されるイブラヒム・サンガレ、ウイングにはヌディカと同じくアンダー世代ではフランスを選択していたリール所属FWジョナサン・バンバ、ウェストハムFWマクスウェル・コルネ、ベルギーのロイヤル・ユニオン・サン・ジロワーズにて三笘薫の後継者として11ゴール9アシストの成績を残したシモン・アディングラ(21)もコートジボワールの選手だ。アディングラはブライトンからのレンタルでユニオン・サン・ジロワーズに加入しており、今後はブライトンでの活躍にも期待がかかる。
他にも今季アーセナルからフランスのニースへレンタル移籍していたFWニコラ・ペペ、マンチェスター・ユナイテッドからサンダーランドへレンタル移籍し、今季イングランド2部で37戦13ゴール3アシストの成績を残した20歳のアマド・ディアロなど、かなりタレントが多い。
そして最前線にはフィオレンティーナのクリスティアン・クアメ、ドルトムントのエースとなっているセバスティアン・ハラーがいる。攻撃陣は十分にトップレベルと言えるはずで、このタレントたちを次のワールドカップでこそ見てみたいところ。2018、2022は熾烈なアフリカ予選に呑まれてしまったが、コートジボワールは再びアフリカをリードする存在となれるのか。