レアルの中盤で柱になるカマヴィンガ photo/Getty Images
クロース、モドリッチとは異なるタイプで世代交代狙う
現代サッカーはプレイスピードも上がっており、運動量やスピードはトッププレイヤーに必須の条件となりつつある。
スペイン『MARCA』は、レアル・マドリードの中盤改革にもその波を感じると綴る。
レアルでは長らくカゼミロ、トニ・クロース、ルカ・モドリッチの3人が中盤をコントロールしてきたが、カゼミロはすでに退団。クロースとモドリッチもベテランとなり、世代交代へ動いている最中だ。
新シーズンもクロースとモドリッチは重要戦力だが、新世代として今夏にはジュード・ベリンガムを獲得。他にはエドゥアルド・カマヴィンガ、フェデリコ・バルベルデ、オーレリアン・チュアメニなど、近年のレアルは中盤に有望な若手を加えてきた。
この4人も、身体能力は高い。カマヴィンガとチュアメニのフランス代表コンビも運動量は豊富で、カマヴィンガは左サイドバックもこなす推進力を備える。
バルベルデもワールドクラスのセントラルMFへ成長しており、レアルではサイドバックや右のウイングもこなしてきた。これらのポジションはスピードやパワーが求められ、バルベルデは90分間永遠と走り続ける無尽蔵のスタミナを備えている。
ベリンガムはスピードスターというわけではないが、ピッチを上下動するボックス・トゥ・ボックスのMFとして弱点が少ない選手だ。デュエルでも昨季のブンデスリーガ最多となる482回の勝利数を記録しており、中盤でファイトする力強さを備える。
いずれもクロースやモドリッチとはタイプの異なるMFだが、これが現代のトレンドということなのだろう。身体能力の高さはマストとなりつつあり、弱点の少ない選手が好まれる傾向にある。
レアルの中盤もかなりダイナミックな構成となりそうで、同メディアは車でいうならSUVのようなハードな選手が揃うと注目する。攻守の切り替えなどスピーディーなフットボールを展開してくれそうで、これまでとは異なるレアルの中盤が完成へと近づいている。