デ・ヘアの実力は未だ欧州トップクラス photo/Getty Images
17のクリーンシートは伊達ではない
契約更新がなされず、マンチェスター・ユナイテッドを退団となりフリートランスファーとなったGKダビド・デ・ヘア。
英『Daily Mail』では15人のフリーエージェント選手が紹介されており、アダマ・トラオレ、エデン・アザール、アレクシス・サンチェス、セルヒオ・ラモスなどそうそうたる名前が並んでいる。
このリストには他にもハメス・ロドリゲス、ロス・バークリー、ジェシー・リンガードなどが紹介されているが、彼らはいわば所属クラブで定位置をつかめなかった“落ち目”のスター選手といえる。だがデ・ヘアの昨季はそうではなかった。チームのファーストGKであり、昨季プレミアでもっとも多い17のクリーンシートを果たし、ゴールデングローブを獲ったのだ。
そのシュートストップ技術が錆びついているわけではなく、昨季も欧州でまだまだやれることを示し続けてきたはずで、老け込むにはまだ早いといったところ。エリック・テン・ハーグの戦術には合わなかったのかもしれないが、欧州4大リーグにデ・ヘアを欲しがるクラブはまだまだあるだろう。
『Daily Star』は、サウジアラビアのいくつかのクラブがデ・ヘアに関心を示しており、ユナイテッドで受け取っていた2倍ほどの給与を提示していると報じている。スター選手を続々と獲得しているサウジアラビアリーグのバブルは留まるところを知らない。しかしデ・ヘアに関してはどうだろうか。サウジのリーグで大金を稼ぐのも選択肢だが、12年間もプレミアで戦った経験値と試合勘を、まだまだ欧州のトップで見てみたいのも正直なところだ。