昨季はUECL制したウェストハムだが…… photo/Getty Images
ライスの抜けた穴だけでも大きい
昨季は何とか14位に入り、プレミアリーグ残留を決めたウェストハム。UEFAカンファレンスリーグではフィオレンティーナを撃破して優勝を決めるなど良いところもあったが、国内においては苦しい戦いが目立つシーズンだったと言える。
しかも今夏には中盤の大黒柱だったMFデクラン・ライスがアーセナルへ移籍。新シーズンはさらに難しい戦いを迫られるかもしれない。
問題は補強だ。大物ライスの放出はあったのだが、ウェストハムはここまで全く補強が進んでいない。実力者の補強はなく、英『Daily Star』は現状に指揮官デイビッド・モイーズが不満を募らせていると取り上げている。
昨夏はFWジャンルカ・スカマッカ、FWマクスウェル・コルネ、MFルーカス・パケタ、DFナイエフ・アゲルド、ティロ・ケーラーなど実力者を積極的に補強していたが、アゲルドは足首の故障で前半戦から離脱。イタリアの大型FWスカマッカも大ヒットとはならなかった。
2021-22シーズンにはプレミアで7位、ヨーロッパリーグでベスト4に入るなど充実の時間を過ごしていただけに、本来は昨夏の補強でさらにブーストをかけたいところだった。その補強が思うようにヒットせず、昨季はプレミアでも順位を落としてしまった。
今夏はひとまずライスの穴を埋める必要があるが、それだけでは戦力アップとは言えない。今季はUEFAカンファレンスリーグ王者としてヨーロッパリーグに参戦するため、選手層も求められる。ライスの退団だけでもダメージは大きいが、ウェストハムは今季へ準備はできているだろうか。