ローマを指揮するモウリーニョ photo/Getty Images
開幕6試合で1勝と苦戦
28日にはセリエA第6節でジェノアに1-4と手痛くやられてしまい、16位に沈んでいるローマ。6試合を戦っての成績は1勝2分3敗と苦しいもので、指揮官ジョゼ・モウリーニョには厳しい視線が向けられている。
ただ、モウリーニョの選択肢が限られているのも事実だ。セリエA上位陣に比べると、ローマは明らかに補強が不足しているのだ。
今夏はFFP(ファイナンシャル・フェア・プレイ)の影響もあり、新戦力獲得に費やしたのはレンタル移籍を含め930万ユーロのみ。レンタルでFWロメル・ルカク、FWサルダル・アズムン、MFレナト・サンチェス、フリー補強でDFエヴァン・エンディカ、MFフセム・アワール、そして250万ユーロの移籍金でパリ・サンジェルマンからMFレアンドロ・パレデスを獲得するなど上手く実力者を揃えたが、それでも地味な印象は否めない。
守備面ではセンターバックのロジェール・イバニェスが今話題のサウジアラビアに引き抜かれており、守備面もレベルアップしているとは言い難い。新戦力のレナト・サンチェスは負傷離脱しており、これまでチームのエースだったFWタミー・エイブラハム、ディフェンスリーダーのクリス・スモーリングも離脱中だ。
補強にお金をかけられなかったこと、主力に負傷者が出ていることなど、ローマは開幕からネガティブな話題が続いている。モウリーニョとしては初年度、昨季ともセリエAでは6位となっているため、何とかトップ4への扉を開いてチャンピオンズリーグ出場権を手にしたいだろう。しかし、現状の戦力で優勝候補とされるインテル、ミラン、昨季王者ナポリ、ラツィオ、ユヴェントスといったクラブと戦うのは難しいのかもしれない。