ペペは足の裏を見せたとして退場に photo/Getty Images
当時のクラシコは熱かった
28日、バルセロナはチャンピオンズリーグ・グループステージ第5節でFCポルトをホームに迎える。
ポルトといえば、40歳の大ベテランDFペペが所属している。
ペペはかつてレアル・マドリードでバルセロナと何度も激闘を繰り広げたセンターバックであり、若い頃のペペは今以上に荒々しいファイターだった。
ややトラブルメイカーな一面もあり、何度かバルセロナとのクラシコでトラブルを起こしてきたのも懐かしい。スペイン『Mundo Deportivo』もペペVSバルセロナの記憶を振り返っているが、何と言っても2010-11シーズンのチャンピオンズリーグ準決勝1stレグだ。
当時はバルセロナをジョゼップ・グアルディオラ、レアルをジョゼ・モウリーニョが指揮しており、両者の戦い方は対照的だった。ポゼッションサッカーを貫くペップ・バルサに対し、レアルのモウリーニョは徹底した堅守速攻で応戦。
当時のCL準決勝1stレグでのモウリーニョは、センターバックを本職とするペペをアンカーで起用。センターバックにはラウール・アルビオルとセルヒオ・ラモスを配し、ボール奪取力の高いペペにバイタルエリアのケアを任せたのだ。さらに中盤には奪取力の高いラサナ・ディアラも起用しており、リオネル・メッシ封じに全力を挙げていた。
このペペをアンカーに配する戦い方はスペイン国王杯でレアルに成功をもたらしていたが、このCL準決勝では思わぬトラブルが起きた。61分にペペがバルセロナDFダニエウ・アウベスからボールを奪おうとした際に足の裏を見せてしまい、ペペの足とアウベスの足が接触。主審はこれにレッドカードを提示した。
ただ、このシーンでは本当にペペの足がアウベスの足に当たっていたのか議論を呼んだ。
アウベスの演技だったとの見方も浮上し、レアルにとっては厳しい判定となってしまった。試合も0-2で落としており、最終的に決勝へ進んだのはバルセロナだ。
ペペが足の裏を見せていたのは確かだが、そこまで激しく接触していなかったのも事実だ。ペペに暴れん坊のイメージがついていたとはいえ、当時の因縁を覚えているレアルサポーターも多いだろう。当時を知るペペが40歳を迎えた今もポルトで活躍しているのは凄いことだが、今回のカンプ・ノウ決戦を制するのはどちらか。
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