ベンゼマ、カンテがいてもアル・イテハドは敗れた photo/Getty Images
欧州メガクラブとの差はまだまだ大きい
サウジアラビアで始まったクラブワールドカップ2023。開催国枠で登場したサウジアラビアのアル・イテハドとしては、決勝まで勝ち上がって欧州王者マンチェスター・シティと対戦するシナリオを想定していたことだろう。
しかし、アル・イテハドは2回戦でアル・アハリに1-3で敗れてしまった。
アル・イテハドはFWカリム・ベンゼマ、MFエンゴロ・カンテ、ファビーニョらスター選手を獲得しているが、アル・アハリ戦は後半アディショナルタイムにベンゼマが1点を返したのみの完敗だった。
今年2月に行われたクラブワールドカップ2022では、サウジアラビアのアル・ヒラルが準決勝でブラジルのフラメンゴを撃破し、決勝でレアル・マドリードと激闘を演じている(結果は5-3でレアルの勝利)。
ただ、サウジアラビア勢の超大型補強が本格スタートしたのは今夏のことで、アル・イテハドも積極的な補強に動いたクラブだ。それだけに、今回のクラブワールドカップ2023に賭ける思いは強かったはずだ。
スペイン『as』は2回戦敗退を受け、金だけで成功は買えないと厳しい指摘をしている。
「現時点では、サウジはお金でスポーツの成功を買うことはできないということだ。 ホームで戦えるアル・イテハドが失敗し、フルミネンセと対戦する準決勝にすら進出できなかった。サウジアラビア勢がサッカー界のメガクラブたちと肩を並べるためには、まだまだやるべきことがたくさんあるという証拠だ。すべてお金では解決しない。アル・アハリ戦は、彼らがまだトップに近づいていないことを示す敗北だ」
まだサウジアラビアの野望は始まったばかりだが、現段階では欧州メガクラブとの差は歴然だ。助っ人たちの個の能力は高いかもしれないが、組織力は簡単には身につかない。