GSではローマをも撃破したスラヴィア・プラハ photo/Getty Images
2017年から続く長期政権ならではの成熟度
ヨーロッパリーグ決勝トーナメント・プレイオフでレンヌを撃破したミランは、ベスト16でチェコのスラヴィア・プラハと対戦することが決まった。
ミランは今大会でもリヴァプール、レヴァークーゼンらに並ぶ優勝候補の一角と考えられており、戦力的にはEL制覇を狙っていくべきクラブだ。
そんなミランにとって、スラヴィア・プラハはネームバリュー的には格下かもしれない。しかし伊『Gazzetta dello Sport』は、危険な相手だと警告を発している。
何よりスラヴィア・プラハはELのグループステージでローマをも撃破し、グループを首位通過しているクラブだ。ジョゼ・モウリーニョ体制だったローマがアウェイで0-2のスコアで敗れたことを考えても、決して楽な相手ではない。
スラヴィア・プラハの強みは、チームを指揮するインドジフ・トルピショフスキーの存在だ。トルピショフスキーは2017年よりチームを指揮していて、長期にわたって結果を残してきた。チェコの国内リーグは2018-19シーズンから3連覇、国内カップは4度制覇、国内のスーパー杯も1度制している。通算300試合以上を指揮し、勝率は66%に達している。この組織の成熟度はスラヴィア・プラハならではの武器と言えよう。
2017-18シーズンにはELでベルギーのヘンク、スペインのセビージャを撃破してベスト8まで駒を進めたこともあり、ベスト8でもチェルシーと2戦合計3-5と打ち合っている。こうしたELでの経験値もトルピショフスキー体制の強みで、ミランも最大限の警戒を払うべきだろう。
また、国内リーグでスラヴィア・プラハを抑えて首位を走るスパルタ・プラハはELプレイオフでトルコのガラタサライを粉砕し、こちらもELベスト16で駒を進めている。