長年ラツィオを支えてきたルイス・アルベルト photo/Getty Images
1歩前進しては2歩後退
ラツィオがトンネルを抜けるにはもう少し時間がかかりそうか。
今季、マウリツィオ・サッリ体制3年目を迎えたラツィオ。
しかし、いざシーズンが開幕してみると、格下相手に連敗スタート。さらに、チャンピオンズリーグとの過密日程もあってかなかなか調子が上がらない。リーグ前半戦の勝率が50%(9勝3分7敗)を切っており、苦しいシーズンを過ごしている。
ただ、そんなラツィオも第17節から5連勝。昨年末から復調の兆しを見せていたかに思えた。しかし、2月に入ると、再びチームの調子は下降だ。同月に行われたリーグ戦で勝利を手にできたのは第24節カリアリ戦のみ(1勝3敗)。第25節ボローニャ戦と第26節フィオレンティーナ戦にいたっては、いずれも先制点を奪いながら逆転負けを喫してしまった。なお、連勝により一時は4位まで順位を押し上げていたが、再び8位まで落としている。
歯車が噛み合わず、波に乗り切れない状態が続いているラツィオ。
「今年は本当に奇妙なシーズンだ。1歩前進しては2歩後退してしまう。試合が来るたびにそれを感じているよ」
そんなラツィオは3月1日にACミラン(第27節)、同月5日にバイエルン(CLラウンド16・2ndレグ)と、強敵との連戦が続く。終盤戦へ向けて少しでも勢いをつけるためには、この戦いで結果を残したいところだが、果たして。