取材に応じるモウリーニョ氏 photo/Getty Images
中東や母国も選択肢に
今年1月にローマの監督を解任されたジョゼ・モウリーニョ氏がポルトガルで開催されたオートバイのロードレース世界選手権『Moto GP』の会場で現地メディアの取材に応じ、自身の今後について言及した。イギリス紙『Mirror』が伝えている。
チェルシーやインテル、レアル・マドリードなどの名門クラブで監督を歴任したモウリーニョ氏は、2021-22シーズンからローマの監督に就任。同シーズンにローマをUEFAカンファレンスリーグ優勝に導くと、翌2022-23シーズンにもUEFAヨーロッパリーグで決勝進出を果たすなどヨーロッパのコンペティションで結果を残した。
しかし、2023-24シーズンのローマは国内リーグのセリエAで開幕から6試合でわずか1勝と低迷し、今年1月にモウリーニョ氏は成績不振を理由に解任された。
モウリーニョ氏をめぐっては、バイエルン・ミュンヘンやニューカッスル、さらにはサウジアラビアのクラブが次期監督候補の一人としてリストアップしているとされる。しかし、同氏はそうしたクラブからのオファーについて問われると、「ゼロだよ、ゼロ。私はフリーだ。だが私は仕事がしたい。今年の夏には仕事がしたい」と語り、次の仕事に関する具体的な話は一切ないと強調した。
また、2003-04シーズン終了後にポルトを退団して以降、モウリーニョ氏は母国ポルトガルのクラブで指揮を執っていないが、ポルトガルに戻るということも同氏の中では選択肢の一つとなっているようだ。
「特にフットボールの世界では『絶対にない』と言えることなどない。私の人生はフットボールであり、私はどこでも仕事ができる。全く問題ない」
かつてチェルシーでの監督就任会見で自身のことを「スペシャルワン」と豪語した稀代の名将は、果たしてどのチームを復帰先として選ぶのだろうか。