コパ・アメリカ、CWC、W杯の3連発でアメリカでサッカー人気...の画像はこちら >>

インテル・マイアミではメッシブームも photo/Getty Images

アメリカサッカー界を変えるかもしれない3年間

現在アメリカ・MLSのインテル・マイアミではリオネル・メッシ、ルイス・スアレスらスタープレイヤーが集まっており、徐々にアメリカでもサッカーの注目度が上がってきている印象がある。

さらにその人気を加速させることになりそうなのが、今年からアメリカで連発される大型イベントだ。



まず今夏にはメッシ擁するアルゼンチン代表やブラジル代表が参戦するコパ・アメリカ2024がアメリカで開催される。もちろんホスト国としてアメリカも参戦することになっており、メキシコやカナダを含め北中米地域も盛り上がりを見せると期待される。

さらにその翌年には、初の試みとなる32チーム制でのクラブワールドカップがアメリカで開催される。すでに一部出場クラブは決まっていて、大注目の欧州からはチェルシー、レアル・マドリードマンチェスター・シティ、バイエルン、パリ・サンジェルマン、インテル、FCポルト、ベンフィカ、ドルトムント、ユヴェントスの参戦が決まっている。

米『Forbes』によると、『OneFootball』のパトリック・フィッシャーCEOもこのクラブワールドカップに大きな期待をかけている人物の1人だ。その価値が過小評価されていると感じているようで、アメリカで大きな盛り上がりを見せるはずと期待する。


「コパ・アメリカ、クラブワールドカップにおけるアメリカ市場の可能性は非常に大きいよ。その価値がどれほど巨大なものなのか、過小評価されていると思う。クラブワールドカップでは32のクラブがアメリカに集結し、4週間のトーナメントが幕を開けるんだ。もちろん2026年にはワールドカップも控えているしね」

2026年には、アメリカ、カナダ、メキシコの3国共同開催による2026北中米ワールドカップの開催だ。これも出場国がこれまでの32から48に拡大する最初の大会で、これまでとは異なる盛り上がりを見せると期待される。

気になるのはアメリカの人々がどこまでサッカーに熱狂するかだ。
これに関しても大きな可能性があると語るのは、バイエルンのメディアディレクターを務めるステファン・メネリッヒ氏だ。

バイエルンは2014年にアメリカ支局をオープンしていて、同氏はアメリカでのサッカー人気がじわじわと拡大していると手応えを口にする。

「アメリカでは、サッカーを好んでいる人がたくさんいるんだ。ただ、アメリカンフットボール、バスケット、ホッケー、野球ほどマーケティングが進んでいない。それでもサッカーをプレイする人、好んでいる人が膨大にいる事実を見れば、将来へ非常に良い市場が存在しているのは確かだ」

コパ・アメリカ開幕まで残り2カ月半ほどだ。ここからのクラブワールドカップ、FIFAワールドカップでどこまでアメリカが盛り上がるのかは非常に興味深く、アメリカサッカーの環境を変え得る3大会となりそうだ。