フランス代表に戻ってきたカンテ photo/Getty Images
33歳の今も衰え知らずな奪取力
EURO2024グループステージ初戦でオーストリア代表と対戦したフランス代表は、相手の攻撃をシャットアウトして1-0と勝利を収めた。
組織的なオーストリアの攻撃に苦労したところもあったが、このゲームで抜群の働きを見せていたのがフランス代表に戻ってきたMFエンゴロ・カンテだ。
サウジアラビアのアル・イテハドでプレイするカンテには衰えを懸念する声もあったが、そんな心配は不要だった。オーストリア戦では全盛期と呼ぶにふさわしい圧巻のパフォーマンスを披露し、中盤でボールを回収し続けた。
その評価は極めて高く、英『GIVE ME SPORT』は『フランス歴代最高のMFトップ10』の6位にカンテを選出している。2018ワールドカップ・ロシア大会優勝メンバーであることを含め、実力的には納得できる選出か。このTOP10はセントラルMF、攻撃的MFの選手が中心に選ばれていて、サイドハーフの選手などは入っていない。
10位:アラン・ジレス
9位:クロード・マケレレ
8位:エマニュエル・プティ
7位:ジャン・ティガナ
6位:エンゴロ・カンテ
5位:ポール・ポグバ
4位:パトリック・ヴィエラ
3位:ディディエ・デシャン
2位:ミシェル・プラティニ
1位:ジネディーヌ・ジダン
ドーピング問題で長期の出場停止処分を受けているポグバを除けば、カンテは現代表選手から唯一TOP10に入っている。中盤でのボール奪取力などを考えれば、これも納得できる結果のはずだ。
中盤の底をケアするカンテの存在はフランス代表にとって大きな強みで、2022年のワールドカップ・カタール大会のチームよりも守備は強化されていると言えそうだ。
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