イタリア代表DFカラフィオーリもオウンゴールを喫してしまった photo/Getty Images
シュートがDFに当たってゴールへ入るケースも目立つ
オランダ代表DFデンゼル・ダンフリースの折り返しをトルコ代表DFメルト・ミュルドゥルがクリアしきれず、ゴールへ。
6日に行われたEURO2024準々決勝のオランダVSトルコの一戦で生まれたこのゴールはオウンゴールと判定され、これで今大会のオウンゴールは10点目となった。
今大会はオウンゴールによる得点もかなり目立っているが、なぜオウンゴールが増えているのか。原因を特定するのは難しいが、英『The Guardian』は守備ブロックの位置が低くなっていることが原因の1つではないかと見ている。
ポゼッション率重視の時代が終わり、現在はポゼッション率にこだわるチームは減った。ポゼッション率が低くても、堅守速攻を軸に攻撃を展開するチームも増えた。2022ワールドカップ・カタール大会でドイツ、スペインを撃破した森保ジャパンもそうだ。同メディアはその傾向から自陣深くで守備をする機会が増え、それがオウンゴール増加の理由の1つではないかと見ている。
「チーム配置が原因なのかもしれない。後ろでブロックを組んだところからカウンターアタックで攻撃する場合、チームに低いブロックでの守備を強いることになる。今大会の10のオウンゴールのうち8つはディフレクションが原因で、そのほとんどは混雑したボックス内でのシュートによるものだ」
「たとえばフランスVSベルギーのオウンゴールでは、ベルギーのペナルティエリア内に8人の選手がいた。スペインVSイタリアでイタリアがオウンゴールを許したとき、ペナルティエリア内には10人のイタリア人選手がいた。ボックス内に多くの選手がいるため、ディフレクションは避けられない。今大会は格下チームを中心に、かなりの数のチームがカウンターアタックをベースに試合に臨み、カウンターアタックから成功を収めている。
同メディアはこのように伝えているが、今大会ではGKがパンチングしたボールが味方に当たってゴールに入るなんてシーンもあった。はっきりとした理由は分かりにくいが、いずれにしてもオウンゴールが目立っているのは確かで、今大会の残り試合でもまだ生まれるかもしれない。