チェルシー指揮官マレスカ Photo/Getty Images
リヴァプールから学ぶ
エンツォ・マレスカは、監督として活動を始めた頃に、当時ユルゲン・クロップ政権だったリヴァプールの試合を1週間で38試合も観戦したという。『Daily Mail』が伝えている。
マレスカ監督率いるチェルシーは、プレミアリーグ第8節でリヴァプールに激戦の末敗北したにも関わらず、堂々たる戦いをみせ、現在の好調が本物であることを証明した。そんなマレスカの戦術や哲学が確立したきっかけは意外なところにあるのかもしれない。指導者としてキャリアをスタートした当時のことについて、マレスカ監督はこのように振り返っている。
「4、5年前、現役を引退して監督に就任したとき、1週間でリヴァプールの試合を38試合観戦した。前クロップ監督の下でのリヴァプールの状況を研究し、分析するためだった」
「あのチーム、クロップ監督の最初の1年目から3年目は、モハメド・サラー、ロベルト・フィルミーノ、サディオ・マネのおかげで、彼らのプレッシャーのかけ方は特に良かった。だから、ボールを持っているかどうかだけが重要ではないんだ」
また、サラーのプレイを引用しながらコール・パルマーについての期待も口にした。
「私はサラーが本当に好きだ。ボールを持っている時だけでなく、ボールを持っていない時も素晴らしい選手だからだ。彼は過去5、6年で最高の選手の一人だった。コールは昨年も今も我々のためにその役割を果たしてくれている。願わくば、今後5、10年も我々と共にその役割を果たしてくれることを願っている」
「我々には質の高い選手がたくさんいるが、残念ながらサッカーでは才能だけでは十分ではないと思う。もっと必要だ。
マレスカ監督のこの熱心さや選手への要求するレベルの高さが好調を支えている要因なのかもしれない。クロップ・リヴァプールから吸収した守備の姿勢などを存分に発揮しているマレスカ監督の手腕に注目だ。