日本人選手が活躍するセルティック photo/Getty Images
世界中の名手を虜にする場所
ズラタン・イブラヒモビッチはオランダのアヤックスからイタリアのミランまで欧州を股にかけて活躍した。それは欧州中の名門クラブのスタジアムで凄まじい声援を浴びながら戦ってきたことを意味する。
かつては中村俊輔氏が伝説的な活躍を見せ、現在は古橋亨梧、旗手怜央、前田大然らも所属するセルティックは、ファンが熱狂的なことで知られている。イギリスでも最大級の6万人以上収容人数を誇るセルティック・パークは”パラダイス”の愛称でこれまで親しまれてきた。
『GIVEMESPORT』によると、今年の11月5日に行われたチャンピオンズリーグのRBライプツィヒ戦では最大129デシベルを記録したという。これは飛行機のエンジンや落雷をにも匹敵する大きさだ。イブラヒモビッチがセルティック・パークでプレイしたのは2020-21シーズンの2試合のみで合計101分程度。それでもその短い時間の中で”パラダイス”の熱狂はイブラヒモビッチの心を掴んで離さなかった。
「ピッチに出て試合が始まったとき、チームとコミュニケーションを取ろうとしたけど、何も聞こえなかった。スタジアムはそんな熱狂に包まれていた。チームメイトが私を呼んでも、何を言っているのか聞こえなかったよ。俺が経験したスタジアムの中で、おそらく最高のものだった」
また、セルティック・パークを絶賛するのはイブラヒモビッチだけではない。過去にはリオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドをはじめ、パオロ・マルディーニやアンドレス・イニエスタ、ウェイン・ルーニーらも”パラダイス”の虜になったことを証言してきた。
スタジアム観戦をこよなく愛するサッカーファンであれば、日本人トリオが黄金期のチームを引っ張る今のセルティック・パークに足を運べば最高の体験となることは間違いないだろう。