ここからシティは立ち直ることができるのか photo/Getty Images
勝利が遠いシティ
リヴァプールに0-2で敗戦したことで公式戦7戦未勝利となったマンチェスター・シティ。後半意地を見せるシーンもあったが、リヴァプールを倒すには十分ではなく、状況を好転させることはできなかった。
そんななか、英『Manchester Evening News』は「リヴァプールがゴールを決めた後のシティの選手たちの行動は、予想以上に問題が深刻であることを示唆している」と綴っており、先制点を取られた後のシーンに注目。
「ウォーカーは、ベルナルドがオルテガと話していたとき、アケと議論するために左に渡ってきた。最終的にベルナルドが介入し、ウォーカーとアケはそれぞれの持ち場に戻ったが、ウォーカーはベルナルドとの議論を続けた。それは、チームがばらばらになっているかのような光景だった。前半を通して、ミスが起こるたびに口論や不満が飛び交っていた。このチームをこれほどまでに成功に導いてきた団結力が、今、消え去ろうとしているように見えた」
同メディアはミスが起こった時のシティの選手たちのボディランゲージや表情、口論について注目しており、選手たちは「お互いへの信頼を失っている」と主張。試合中、選手間のコミュニケーションで意見がぶつかり、口論になるシーンは少なからずあることだが、同メディアはそれが頻繁に見られたことを懸念しており、「これまで見せたことのない弱点を見せている」と一枚岩になっていない現状を言及している。
チームの心臓であるロドリがいないことも今シーズンの苦戦の大きな要因ではあるが、シティOBであるガエル・クリシーはCLフェイエノールト戦の後、「声を出して引っ張っていくリーダーがいない」と語っており、今のペップ・シティにはピッチ上でチームを鼓舞し、まとめ上げる存在がいないことも大きな問題であることは間違いないだろう。
守備の脆さや決定力不足、主力選手のコンディション不良や怪我など多くの問題点がある今のペップ・シティだが、こんな時だからこそチームの先頭に立って引っ張るリーダーの存在が必要不可欠か。
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