アトレティコも3位と調子を上げている photo/Getty Images
まだまだラ・リーガ優勝争いは荒れそうだ
今季開幕当初は引き分けで勝ち点を取りこぼすケースも目立ったが、11月はリーグ戦で見事4連勝。アトレティコ・マドリードが調子を上げてきた。
さらに首位を走っていたバルセロナが躓いたこともあり、現在3位のアトレティコと首位バルセロナの勝ち点差は5ポイントとなった(バルセロナの方が1試合消化が多い)。このポイント差ならば、まだまだアトレティコにも優勝を狙うチャンスがある。
米『ESPN』にて、ジャーナリストのグラハム・ハンター氏はアトレティコこそラ・リーガで最も充実した戦力を誇ると評価する。
「アトレティコは2020-21シーズンのリーガを制しているが、今季はそれ以降となる最高のチャンスと言える。アトレティコはスペインで最高のチームを擁しており、2大ライバルであるレアル・マドリード、バルセロナはまだ脆いところがある。バルセロナは依然チーム作りの途中であり、ラミン・ヤマルがいないと勝てない。さらにGKテア・シュテーゲンもプレイ出来ずにいる。レアルはクロースが引退し、カルバハルとミリトンも長期的に欠くことになる。ムバッペの調子をどう回復させるかも問題だ」
「シメオネの中では徐々にベストイレブンが見えてきているようで、今のチームには各ポジションに2人は優秀な選手がいる。シメオネも一貫性のある戦いをしていて、試合中にシステムを頻繁に変えることもなくなった」
前線ではフリアン・アルバレスに加え、アレクサンデル・セルロートも徐々に得点ペースを上げてきた。今夏の補強はMFコナー・ギャラガー、DFロビン・ル・ノルマンらかなり豪華で、戦力的にはレアル、バルセロナと渡り合えるだけのものがある。
果たして中盤戦から抜け出すのはどのクラブとなるのか。