今年大活躍だったヤマル photo/Getty Images
今後のサッカーをリードしていく存在に
2024年、世界のサッカーファンがバルセロナの17歳FWラミン・ヤマルのパフォーマンスに衝撃を受けることになった。17歳とは思えぬ完成度で、スペイン代表でも右ウイングの主力として今夏のEURO2024制覇に貢献。
バルセロナでもすでにエース格であり、2024年はヤマルのキャリアが大きく動き出した1年となった。
避けて通れないのは、バルセロナの偉大なるレジェンドFWリオネル・メッシとの比較だ。同じレフティーアタッカーということもあり、ヤマルは今後も何かとメッシと比較されていくだろう。ヤマルの才能は確かだが、何より難しいのはトップパフォーマンスを10、15年にわたって継続していくところにある。
ヤマルはアディダスのインタビューの中で、常に上を目指していくメッシの姿勢を尊敬していたと語っている。自身もメッシから向上心の重要性を学んでいるのだろう。
「メッシの人柄、常に勝利を求める姿勢を本当に尊敬している。彼は多くのタイトル、バロンドールを獲得してきたけど、常にもっと欲してきた。ワールドカップを優勝するまで挑戦をやめなかった。そこが僕の好きなところで、そして何より難しいことだ。タイトルを獲得すれば気を緩めることがあるけど、彼はそれをしなかったからね。今でもさらなるタイトル、ワールドカップ出場を望んでいるんじゃないかな。
そこが1番好きなところだよ」
ヤマルはすでにEUROを制したが、もちろん満足はしていないはず。次に代表で狙うは2026ワールドカップのタイトルであり、バルセロナでもラ・リーガ、チャンピオンズリーグ、新フォーマットとなったクラブワールドカップなどヤマルに輝いてほしい場面はたくさんある。
果たして今後のサッカー界をリードしていくのはヤマルなのか。パフォーマンスレベルだけでなく、怪我の予防などあらゆる要素が求められるが、2024年はそんな期待を抱かせるには十分な1年だった。
編集部おすすめ