かつてソシエダで久保建英とも同僚だったセルロート photo/Getty Images
南米とは縁もゆかりもないセルロート
ノルウェー人ストライカーのアレクサンダー・セルロートの興味深い情報が、ミスター・チップによってもたらされた。
ミスター・チップことアレクシス・マルティン・タマヨ氏はサッカーのデータ専門家として知られる著名人。
ミスター・チップはこのように語っている。
「 ESPNでは南米でのラ・リーガ放映権を持っています。私は毎週サッカーに関する番組を放映しており、ESPNから番組で話題にしてほしい選手についてのフィードバックをもらっています。ラ・リーガは、ラテンアメリカの国民の間で最も多くの視聴者を生み出していて、その中で常にトップクラスの人気を誇るのがセルロートなんです。なぜ彼がそこまで人気なのかわかりません。しかも何年も前から、南米の視聴者はいつも私に、もっとセルロートについて話せと言います」
彼が不思議がるのは無理もない。というのは、ヴィニシウス・ジュニオールやハフィーニャ、フリアン・アルバレスなど数々の南米出身のスターがいる中で、セルロートは南米のクラブでプレイしたこともなく、人種や血筋的な繋がりも南米とは無縁であるためだ。
もちろんセルロートの実力は、ラ・リーガでトップクラスのストライカーであることは確か。先日のバルセロナ戦でも貴重な逆転ゴールで勝利を引き寄せた。クリスティアーノ・ロナウドやリオネル・メッシのように、単純に世界中で人気を誇るスーパースターの一人として認知されているということかもしれない。
他にもプレイスタイルや、人格など南米から人気が出る要素はあるのかもしれないが、少しばかり不思議な話ではあった。