マンチェスター・シティに加入したフサノフ photo/Getty Images
RCランスとしては良い商売になったか
マンチェスター・シティはRCランスからウズベキスタン代表DFアブドゥコディル・フサノフを獲得したと発表した。契約期間は2029年6月までの4年半で、移籍金は3360万ポンド、日本円にして約65億円といわれている。
フサノフはCBを本職とする20歳で、スピードやフィジカルといったアストリート能力の高さに定評があり、ハイラインを敷くシティの守備にマッチする人材だといえる。
『BBC』によると、RCランスはベラルーシのクラブからわずか8万4000ポンド、日本円にして約1600万円でフサノフを獲得したという。
「フサノフがRCランスに来たとき、誰も彼のことを知らなかった。彼は無名の選手だったが、3バックでチャンスを得て瞬く間に評価を高め、彼の中に特別なものがあるとわかったんだ」
『Get French Football News』の編集長であるルーク・エントウィッスル氏は当時のフサノフの印象を振り返っている。
RCランスのチームメイトや指揮官であるウィル・スティルはフサノフを「怪物」や「戦車」というあだ名で呼んでおり、プロの中でもアスリート能力の高さで一目置かれている選手であることがわかる。
「彼は強力なインターセプト、空中戦など攻撃的なスタイルで知られるDFだ。彼はボールを扱うのが得意だが、最大の長所はスピードで後方から相手にプレッシャーをかけることができる」
スティル監督はこのように高く評価しているが、フランスのサッカージャーナリストであるジュリア・ロレンス氏は「シティは彼の潜在能力を高く評価しているが、毎週先発できるような状態ではない」と適応までには時間がかかると忠告している。
フランスでの活躍が認められ、シティに所属する最初のウズベキスタン人となったフサノフ。彼の名前であるアブドゥコディルはウズベク語で「全能」を意味しており、シティの守備力を安定させ、チームを勝利に導く存在となるのだろうか。