シュツットガルトを指揮するヘーネス photo/Getty Images
主力を失っても強さを維持している
17日に行われたフライブルク戦に4-0で大勝し、現在ドイツ・ブンデスリーガ4位につけるシュツットガルト。何より称賛されるべきは、2023年の4月からチームを指揮する42歳の青年指揮官セバスティアン・ヘーネスだろう。
シュツットガルトは昨季ブンデスリーガで2位に入る大躍進を見せたが、今季開幕前には最大の得点源だったFWセール・ギラシをドルトムントへ、守備の要だった伊藤洋輝をバイエルンへ、DFヴァルデマール・アントンもドルトムントへと送り出している。結果を出した中堅クラブがタレントを引き抜かれるのは1つの宿命だ。
しかし、シュツットガルトは今季も強さを維持している。もちろんFWデニス・ウンダフを完全移籍での獲得に切り替え、アウグスブルクからFWエメルディン・デミロビッチを獲得するなど、戦力の穴埋めに動いたフロントも評価されるべきだろう。ただ、彼らを束ねるヘーネスの手腕があればこそだ。
現在のブンデスリーガではレヴァークーゼンを指揮するシャビ・アロンソにレアル・マドリード行きの話題があったり、今ひとつ結果が出ないマルコ・ローゼ率いるライプツィヒなど、いくつかの強豪クラブで監督交代が起きる可能性がある。
独『Bild』はヘーネスがかなりの人気を集めていると伝えていて、ブンデスリーガ内でヘーネス争奪戦が起きても不思議はない。ヘーネス自身はシーズン終盤の3月か4月には将来のことを決める考えのようだが、シュツットガルトでの手腕を考えれば複数クラブが関心を示すのは当然だろう。