ブライトンで活躍する三笘 photo/Getty Images
アル・ナスルからのオファーがあったが
サウジアラビア勢の札束攻勢は今冬も威力を発揮していたが、そのターゲットの1人となったのがブライトン所属の日本代表FW三笘薫だ。
三笘に関心を示したのは、クリスティアーノ・ロナウド擁するアル・ナスル。
『The Athletic』は正式なオファーが提示されたのは2回で、1回目は5400万ポンド、2回目は6100万ポンドの移籍金が提示されたと紹介している。いずれも高額な移籍金ではあるが、なぜブライトンと三笘はこのオファーを受けなかったのか。
答えはシンプルだ。ブライトンが三笘を重要戦力と捉えていることに加え、本人にサウジアラビアへ向かう意思がなかったからだ。同メディアは三笘がお金で動くタイプの選手ではないと取り上げている。
「重要なのは選手の希望だ。三笘は移籍に興味がなかった。サウジアラビアへ向かえば、サラリーは驚くほど上がるだろう。しかし彼の動機はお金ではなく、キャリアアップにある。もし三笘が移籍に熱心だったならば、今冬のサウジアラビアからのオファーをクラブが拒否するのは困難だっただろう」
「ブライトンには三笘が必要だ。今のチームは攻撃陣に厚みはあるが、右ウイングに比べて左ウイングの選択肢は限られている。
これまでもブライトンはMFモイセス・カイセドをチェルシー、MFアレクシス・マクアリスターをリヴァプールへ多額の移籍金で送り出しているが、クラブは夏の市場での動きを好んでいる。その方が代役確保へ時間を稼ぎやすいからだ。つまり、この夏に三笘がどう動くかは分からない。同メディアも夏には状況が変わる可能性があると伝えており、ブライトン以上に成長を望める欧州トップクラブから声がかかれば、三笘の心も動くかもしれない。