伊藤洋輝にもチャンスは十分 激化するバイエルンの左SBをめぐ...の画像はこちら >>

バイエルンの伊藤洋輝 photo/Getty Images

先発候補に4選手

15日(現地時間)、バイエルン・ミュンヘンはブンデスリーガ第22節でレヴァークーゼンと対戦した。この試合でバイエルンのヴァンサン・コンパニ監督は日本代表DF伊藤洋輝を左サイドバックとして先発起用し、周囲を驚かせた。



伊藤は昨年夏にシュツットガルトからバイエルンに加入したものの、プレシーズンマッチで右足中足骨を骨折。それからは復帰に向けたリハビリに専念し、12日に行われたセルティックとのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント・プレイオフ1stレグに78分から途中出場してようやく実戦復帰と新天地での公式戦デビューを果たしたばかりだった。

そういう選手をブンデスリーガでの優勝争いのライバルであるレヴァークーゼンとの試合でいきなり先発させた指揮官の采配は、確かにサプライズ起用と言うべきものだった。

ドイツ紙『Bild』もこのレヴァークーゼン戦でのコンパニ監督の選手起用に注目し、指揮官の中でポルトガル代表MFラファエル・ゲレイロに対する評価が低下しているのではないかと分析している。

バイエルンではカナダ代表DFアルフォンソ・デイヴィスが不動の左サイドバックとして君臨しているが、同選手は1月22日に行われたCLリーグフェーズ第7節フェイエノールト戦で左太腿裏を負傷。復帰は3月以降と見込まれていて、彼の代役としてこれまでゲレイロが起用されてきた。

しかし、本来ミッドフィールダーであるゲレイロは前述のフェイエノールト戦で不用意なファウルから相手にペナルティキックを与えて2失点目を招くなどブンデスリーガの上位チームとの対戦やCLでは守備の不安定さが目につく。

こうしたことから、『Bild』は今後伊藤、ゲレイロの他に長期離脱から復帰したヨシプ・スタニシッチとサシャ・ブイも含めた4選手が左サイドバックのレギュラー候補として競うことになる可能性が高いと予想している。

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