マンチェスター・シティのジェレミー・ドク photo/Getty Images
アーノルドを圧倒したが
プレミアリーグ第26節マンチェスター・シティ対リヴァプールの一戦は2-0でホームチームの完勝となった。早々にリヴァプールが2得点を挙げ、守備面でもシティを圧倒し、見事クリーンシートを達成した。
一方のシティはCLレアル・マドリード戦から改善は見せていたものの、アーリング・ハーランドの不在もあって攻撃面で怖さを見せられず、12月のCLユヴェントス戦以来となるノーゴールで90分を終えている。
その中でも左ウイングとして先発したジェレミー・ドクは得意のドリブル突破からチャンスを作り出そうと懸命にプレイしていた選手といえる。
ドクは対峙する相手が守備を苦手とするトレント・アレクサンダー・アーノルドということもあって積極的にドリブルを仕掛けていた。その結果、フルタイムで15回のドリブルを成功させている(数字は『SofaScore』より)。
数字からも見てわかるようにドクはアーノルドを圧倒していたわけだが、突破後に左サイドからチャンスメイクできていたわけではない。縦突破後のクロスは何度もフィルジル・ファン・ダイク、イブラヒマ・コナテのCB陣にクリアされており、突破後のクオリティ不足が目立つ試合となった。
このことについてはドク自身も自覚しており、『Manchester Evening News』にて「パスの後に一番大事なことは、そこから何かを生み出すことだ」と今後の改善に期待できるコメントを残している。
ドリブルの突破力だけでいえば、プレミアリーグトップのドクだが、課題はやはりそのあとのクオリティであり、今後の成長に期待したい。