MLSの顔となっているメッシ photo/Getty Images
MLS全体がメッシに依存気味か
現在のアメリカ・MLSは、良くも悪くもインテル・マイアミでプレイするFWリオネル・メッシが全ての中心にある。スタジアムにやってくる人々は、メッシのプレイを求めているのだ。
それゆえに、メッシが欠場となった際にはトラブルが起きがちだ。マイアミは3日にリーグ戦でヒューストン・ダイナモと敵地で対戦したが、このゲームにメッシは出場しなかった。今季よりチームを指揮するハビエル・マスチェラーノは、7日に予定されているCONCACAFチャンピオンズカップ・ベスト16のキャバリアー戦へ向けてメッシに休息を与えたのだ。
ただ、これはホームのシェル・エナジー・スタジアムに詰めかけたヒューストン・ダイナモのサポーターからすれば納得できない決断だ。メッシ擁するマイアミとのゲームは、各スタジアムでも「メッシ効果」としてチケットが高騰する流れにある。メッシを見ようと高額チケットを買っていたダイナモのサポーターからすれば、メッシ不在は認められない。
『sky Sport』によると、ダイナモ側はメッシの欠場を受け、今後のゲームで使える無料チケットをサポーターに配ることを決めたようだ。
MLSでは、試合前に怪我人などコンディションに問題を抱えている選手たちについての詳細を記した「状態報告書」なるものを提出する義務があるようだが、今回メッシはそのリストに載っていなかったという。そのため、ダイナモ側はメッシが出場してくると考えていたようだ。
試合は4-1でアウェイのマイアミが勝利しており、ホームのダイナモは手痛くやられてしまった。しかしダイナモのサポーターにとっては、試合に負けたことよりも生でメッシを見ることが出来なかった方がショックは大きいのかもしれない。