バンタムとS・バンタム級で4団体統一した井上 photo/Getty Images
中谷との対戦は来春と語る
ボクシング世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥が3月3日に、都内でWOWOWの番組を収録した後、メディアの取材に応じ、今後の対戦スケジュールについて言及した。
現時点で、井上の次の試合は、日本時間5月5日に米ネバダ州ラスベガスにて開催予定のWBA同級2位ラモン・カルデナスとの防衛戦が有力視されている。
正式発表がされていない中で、井上はその相手の映像を「チェックした。映像は見ている。以上。後は察してほしい」と言葉少なではあったが、カルデナスとの試合決定が近いことを窺わせた。
その後の井上のスケジュールは、9月に日本でWBA同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ戦、12月にはフェザー級でWBA世界同級王者ニック・ボールと対戦する計画があり、WBC世界バンタム級王者の中谷潤人との対戦に関しては、来年の春と見据えた。
また井上が中谷の印象について言及。先月のダビド・クエジャル戦を観たようで、倒す能力が非常に高いボクサーであることを認めた。ただ強くても、4団体統一を2階級で成し遂げた自身に比べ、一つのベルトを守り続けている中谷の対戦実績を疑問視。「どれだけの激戦を越えてきたのかというとどうなのか、周りが納得する相手と戦って結果を出していってほしい」と井上だからこそ指摘できる強烈な言葉を残した。
おそらく彼の言葉が意味するのは、中谷の統一戦のことだろう。果たして一年後には、その井上も納得するような形で、満を持して対戦が実現するのだろうか。引き続き、両者の戦いに注目だ。
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