ドリブルでアーノルドを圧倒するドク photo/Getty Images
ブライトン戦ではドリブルが目立ったが
プレミアリーグ第29節マンチェスター・シティ対ブライトンの一戦は打ち合いの末、2-2のドロー決着となった。来季のCL出場権獲得を目指す王者シティは前節ノッティンガム・フォレスト戦に続いて勝ち点を落とす厳しい結果に。
そんなブライトン戦で存在感を示したのが、左WGで先発したジェレミー・ドクだ。得点の関与はなかったものの、フルタイム出場し、15回のドリブルを成功させている。これはサビ―ニョ、三笘薫、ヤンクバ・ミンテと両チームのWGの中でも圧巻の数字であり、彼の好調ぶりがうかがえる。
今季は怪我やコンディション不良もあってメンバー外だった時期もあったが、26節リヴァプール戦からは継続してスタメンフル出場を続けている。
データサイト『Sofa Score』によると、ドクは今季のプレミアリーグで88回のドリブルを成功させており、これはリーグトップの数字になっている。しかも、ドクはドリブル成功数トップ3の他選手と比べ、プレイタイムが圧倒的に少ない。ドクは1173分で88回のドリブルを成功させているが、2位ウェストハムのモハメド・クドゥスは2003分で70回、3位ボーンマスのアントワーヌ・セメンヨは2470分で58回となっている。
ドクはこのシーズン終盤にきてコンディションを上げており、今後もドリブル成功数は増えていくだろう。
しかし、チャンスメイクの数字で見ると、ドクは他の選手と比べ劣っている。フィニッシュに直結したパスであるキーパス数はセメンヨが36回でトップ。クドゥスが23回、ドクが22回。より大きなチャンスを創出したビッグチャンスクリエイト数はここでもセメンヨがトップの10回、ドクが6回、クドゥスが3回になっている。
ドリブル成功数では劣るものの、この中で最も数字を残しているのがセメンヨであり、彼はリーグ戦で7ゴール4アシストを記録している(クドゥスは3ゴール1アシスト、ドクは3ゴール4アシスト)。
今後のドクに必要なのはセメンヨのようなアタッキングサードでの貢献だろう。ドリブルだけでみればプレミアリーグトップの数字だが、突破後のアイデア、怖さがない。とはいえ、ドクはまだ22歳の若手であり、今後の成長に期待したい。
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