制球の課題が依然として残る藤浪 photo/Getty Images
四球からピンチを招く
シアトル・マリナーズとマイナー契約の藤浪晋太郎投手が日本時間16日、サンディエゴ・パドレスとのオープン戦に8回から4番手で救援登板した。1イニングだけで23球を投げ、1安打無失点、2四球という内容だった。
藤浪はマウンドに上がると、先頭打者に粘られた末に四球を与えてしまう。2人目は、一ゴロで1死を奪うも二塁となり、3人目には再び四球。一、二塁のピンチを背負ってしまう。しかし次打者に投球しセットに入った後、二走が三盗を試み暴走。藤浪がそれを察知し冷静にプレートを外して三塁に送球し、封殺した。
これで2死とするも、この日の藤浪は制球に苦しみ続ける。続く4人目の打者にはライト前ヒットを許して2死一、三塁とされ、さらに二盗を許して2死二、三塁とされてしまう。ただ5人目をレフトフライに抑えて、なんとか無失点で切り抜けることに成功した。
前回ライブBPで登板した際にはツーシームに手応えを感じ、「もっとストライクゾーンに投げていければ、かなり有効に使えるかも」と語っていた。だがこの日はそのツーシームを18球投じるも、なかなかストライクゾーンに投げ込めなかった。
試合後に藤浪は「どうしてもゲームに入るとフォームのことを考えてしまう」ともどかしさを語り、今後はその余分な意識を取り除くために調整を重ねる決意を明かした。