ベルギーの名門ブルージュでプレイしているタルビ photo/Getty Images
カレツァスは今月ギリシャ代表デビュー
エデン・アザールら黄金世代と呼ばれた世代に1つの区切りがつきつつあり、ベルギーは若い世代を組み込んでいかなければならない。
そんな中、『二重国籍』の部分がベルギーで議論を呼んでいる。
例えばベルギーのクラブ・ブルージュの2列目で活躍する19歳のケムズディン・タルビは、世代別代表ではベルギーを選択。しかし今月はモロッコ代表から招集を受けている。
同じくベルギー国内のヘンクでプレイする17歳のMFコンスタンティノス・カレツァスは昨年U-21ベルギー代表でプレイしていたが、今月はギリシャ代表に招集され、20日のスコットランド戦でデビューを果たしている。
フランスのリールでプレイする20歳の大型FWマティアス・フェルナンデス・パルドは世代別ベルギーでプレイしてきたが、今回はU-21スペイン代表から招集を受けていた。
この問題にベルギー代表のディレクターを務めるヴィンセント・マナート氏は「彼らはここで育ち、ベルギーで教育を受けてきた。ベルギーのクラブは彼らに多くの時間とエネルギーを費やしてきたのだ。我々は出来る限り多くの才能をベルギー代表と結びつけたい。もし彼らが別の代表チームを選ぶ場合は尊重するが、ベルギーを選んでくれると嬉しい」とコメントしている(『RTBF』より)。
タルビやカレツァスはベルギー国内クラブで重要戦力となりつつあるだけに、複雑なベルギーのサッカーファンもいるかもしれない。欧州ではこうした人材獲得競争も珍しいものではないが、ベルギーはこの問題にどう向き合うか。