リールの守護神として存在感を見せるシュヴァリエ Photo/Getty Images
賛否両論あるオナナ
マンチェスター・ユナイテッドGKアンドレ・オナナは、今夏にもサウジアラビアへ去るかもしれない。
『THE Sun』によると、ルベン・アモリム監督はいま欧州で注目を集めている2人の若手GKをターゲットにしており、オナナをサウジへ放出する準備があるという。
2人のGKのうち1人は、ロイヤル・アントワープのセネ・ラメンズだ。今季リーグ戦全試合にフル出場し正守護神の座を確かなものとしている22歳のラメンズは、今やベルギー代表にも名を連ねる実力者。クラブ・ブルージュの控えGKだったが、2023年に移籍したアントワープで今季8割超えのセーブ率を叩き出し、古巣クラブ・ブルージュ戦でも驚異的な8セーブを記録してチームの逆転勝利に貢献している。
もう1人、リールの23歳リュカ・シュヴァリエは、U-21フランス代表にも名を連ねる。今季はチャンピオンズリーグにも出場し、ビッグセーブ連発で注目された。配球能力と足元にも優れたGKで、今季ショートパス成功率は100%、ミドルパス成功率は98.2%と“繋げる”GKだ(データはいずれも『FBREF』より)。
しかしライバルチームのマンチェスター・シティがこのGK獲得競争でもライバルとなりうる。正GKエデルソン・モラエスにサウジ行きの話があることは以前から公然の秘密であり、今季開幕前の段階ではクラブも「引き留めない」と報じられていた。上記2人のGKを、シティも狙っているという。
ユナイテッドがオナナを本当に放出するかどうかはわからないが、競争相手として伸び盛りの若手GKを引き入れるのは悪くない話ではある。現在のセカンドGKアルタイ・バユンドゥルはオナナのポジションを脅かすには至っていない。
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