2026ワールドカップ出場を決めたアルゼンチン photo/Getty Images
怪我も増えてきたメッシの起用は劇薬になる
ワールドカップ連覇へ、アルゼンチン代表で気になるのはFWリオネル・メッシの状況だ。
メッシは今も所属するインテル・マイアミで違いを生み出しており、テクニックに衰えはない。
今月のアルゼンチン代表は当初メッシも招集していたが、怪我の問題で離脱。しかしチームは2026ワールドカップ南米予選で問題なく勝ち点を積み上げており、22日には難敵ウルグアイを1-0で撃破。さらに25日には宿敵ブラジルを4-1で粉砕。あっさりとワールドカップ出場を決めている。
やや混乱気味である現在のブラジル相手の4ゴールをどう評価すべきか難しいところもあるが、ひとまずアルゼンチンはメッシ抜きでも攻撃が機能している。指揮官リオネル・スカローニはメッシについて直接的な言及は避けているが、ワールドカップ連覇へメッシを中心にチームを組むべきなのだろうか。
攻撃陣では、ブラジル戦でもゴールを決めたアトレティコ・マドリードFWフリアン・アルバレスが絶好調だ。アトレティコでもゴールを量産しており、今のアルバレスを代表のスタメンから外す案は存在しないだろう。アルバレスの得点力を活かせる仕組みにするのがベストだろうか。
インテルFWラウタロ・マルティネスも前線で何でも出来る選手で、若いリヨンMFティアゴ・アルマダ、FCコモMFニコ・パス、サイドから爆発的なスピードで仕掛けられるアトレティコ・マドリードMFジュリアーノ・シメオネなどヤングタレントも出てきている。
メッシをチームに組み込む場合、どうしてもメッシ中心となるだろう。ある意味メッシの投入は劇薬とも言えるが、スカローニは2026ワールドカップへどのような決断を下すのか。今のアルゼンチンには贅沢な悩みがある。